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★ヨーロッパで、自分を試したい!! 自分を鍛えたい!!
★夢見る選手のための大会が、ここにある!!


★世界を目指す高校生/中学生のための海外遠征特待生選抜大会











★2018年11月+12月 Christmas 合併号



★驚くほどの静けさ、そして圧倒!! / 最後の晩餐
天才 レオナルド・ダ・ヴィンチ
に心を打ちつけられる響き : イタリア・ミラノ遠征にて



★サン・ピエトロ大聖堂(左) / ローマ遠征にて
★ミラノのデュオーモ(右) / ミラノ遠征にて

★夏〜秋のシーズン、テニスの戦いに関する内容が多かったので、クリスマスに向け心穏やかに文化の話

ヨーロッパからのメッセージ : 11月+12月 Christmas 合併号

現在執筆中!!











★2018年9月+10月合併号



★兵(つわもの)どもが夢の跡 / フォロ・ロマーノ
ユリウス・カエサルが軍勢で凱旋し、オクタヴィアヌスが戴冠した、古代ローマの政治・経済の中心地






★ヨーロッパのクレイ(アンツーカ)。地域によって違いがある
乾燥して荒いクレイの南欧 / きめ細かく締まった
クレイの中欧以北
ROME TOURING BRANCH
乾燥していて荒くイレギュラーが多い
イタリア・スペインのクレイ
AMSTERDAM TOURING BRANCH
きめ細かく締まっていてイレギュラーが少ない
中欧以北のクレイ

日本ではクレイコートは、学校の校庭の砂のイメージがありますが、ヨーロッパでのクレイは、アンツーカを意味します。
そのアンツーカにも、ヨーロッパ内の地域と、その気候によって違いがあります。

私達のアカデミーの遠征ブランチも、画像の様に、ローマとアムステルダムでは、かなり違いがあります。
フットワークを、その地域のコートに合わせて調整したり、プレースタイルや、ショットの選択にも、少なからず影響します。

イタリア・スペイン地域の乾燥し暑い気候のクレイは、ザラザラ、デコボコしていて、イレギュラーが多いサーフェイス。
ドイツ・オランダ・ポーランド等より北。冬、雪や寒さに閉ざされる地域は、ギュッと締まっていて、イレギュラーが少ないクレイです。

日本では、どこでもアンツーカは同じだと感じますが
日本のものは、整備もされていない所が多く、水巻きも少く、自然に南欧の様な状態になっているアンツーカがほとんどです。

アンツーカは、めったに練習した事が無い…、試合なんて生まれて一度も無い…、というジュニアも多いと思いますが
アンツーカを探して、一度ラリーを30分してみよう!! 君達の身体に何か変化が現れるはず!!




★クレイでの FOUNDATION
ITF ProCircuit ITALY Men's Singles MainDraw
※動画再生時に音声を出して視聴してください

実際にクレイ(アンツーカ)でラリー練習をしてみた選手には分かると思いますが
砂入り人工芝やハードコートに慣れている君達の身体は翌日、全身が筋肉痛になるでしょう。

クレイコートは、ボールがバウンドする時にスピードは遅くなるため、ボールとラケットのインパクトスピードは遅くなり
その分、ボールを飛ばすのに、大きな力=スイングスピード が必要となります。

クレイと砂入り人工芝の違いは、球速が遅くなるとは言えクレイは、バウンドは毎回イレギュラーし
取りにくい打点に跳ねたり、急に遅くなったり、低くバウンドしたり、と一定な打点はまず得られません。

毎回、想定した打点から外れるボールに対しては、腕を動かす肩周りの筋群だけでは不十分で
体幹部・臀部・大腿部など、下半身までの筋力を、総動員する必要があります。

クレイでは、砂入り人工芝でのプレーの様に軽く手打ちをすると
ボールが飛ばなかったり、弾かれたり、いつものコントロールができなくなります。

また、ラリーが繋がる回数が多いクレイでは、全身が作りだす大きな力を繰り返し発揮する必要があり
呼吸の筋群を使って、大きな声を出しながら打つ選手も多くいます。

フットワークの走行距離も、ラリー回数に比例して長くなります。

スペインドリルを知っている人は分かると思いますが、全身の筋力を繰り返し使う練習が多いですね?
スペインでは、古くから、テニスに勝つには、まず体力!! という考え方が主流で
全身の筋力と持久力を作るためのドリルが考案され、世界中に知られています。

日本の選手達が認識すべき点は
自分達が、安定したバウンドに慣らされて、その条件で各自のテニスが形成されているという事です。

クレイでは、ボールは一定にはバウンドしません。
同じ球質、同じスピードでも、ボールがどう跳ね上がるかは、地面に着地するまで正確には分かりません。

その不確実性と、それを攻撃の手段として使ってくる相手に対し、どう対応するか?
また、自分はその不確実性をどう活かし、自分の得点となるよう利用できるか?
そこが、クレイの難しさでもあり、また楽しさでもあります。

宿題 : 君達のコーチに、クレイでのラリーを頼もう!! 「僕達+私達とクレイでラリーしてください!!」




★クレイでの戦い / CASE STUDY
ITF ProCircuit ITALY Women's Singles MainDraw
※動画再生時に音声を出して視聴してください


クレイの特性として、バウンドの不確実性については
宿題で、担当コーチに依頼したクレイコートでのラリー練習で学びましたね?

では、実際の戦いの現場から、CASE STUDY.

イタリア・スペイン・南米の選手に多いタイプ=バウンドの不可実性を利用して、高く跳ねるボールを使い
グラウンドストローク戦を組み立ててくるタイプ(動画手前の選手)。

動画:手前の選手は、Gabriela CE 選手(ブラジル)
動画:奥の選手は、Stephanie WAGNER 選手(ドイツ)

CE 選手は、今回初対面ですが、プラクティスを一緒にして、そのタフさは実感済み。
でもそのプラクティス中、弱点もある事を見つけました。

WAGNER 選手は、いつもこの大会に出ている顔なじみ。何回か練習した事もあります。
大型な選手ですが、オーソドックスなスタイルで、堅実に勝っていくタイプです。

さて君達が、CE選手と戦うとして、どう攻略しますか?
担当コーチと、動画を目て、攻略法を研究しよう!!




★クレイでの戦い / IN THE ACTUAL MATCH

CE選手との戦いの戦略、担当コーチと研究できましたか?
実際、彼女はどれぐらいの実力でしょう?

あくまでも私見ですが、クレイコート上では、日本の選手で彼女に勝てる選手は、片手の指の数ぐらい。
ほとんどの選手が、得点率40%以下=相手の圧勝でしょう。

それぐらい、クレイに順応し、クレイを使える選手のプレーは対応しづらく
またコートカバーリングでも、どこへ打っても返ってくる難攻不落。
ほとんどの選手が、打点を外され、パワーが乗らないプレーを余儀なくされ、失点=ミスも多くなります。

基本的に体力的劣勢の状況の中で、しかもイレギュラーが多発するイタリアンクレイ。
こういう試合でまず考える事は、ショットバリエーションよりもセオリー。

壁の様に相手のショットを跳ね返し、逆に相手の能力を自分の能力に変換する事。
また、それができるフィジカルとメンタルを強化する事。
互角のGストローク戦が維持でき、得点率50%に近づける様なら、ショットバリエーションとフォーシング。

動画手前は、ドイツの WAGNER 選手。 彼女は、神経系的には優位ではありませんが、体格がつくりだす壁があります。
今大会、2週連続 CE選手との対戦となりましたが、オーソドックスなスタイルで、何とか2週目勝利をつかみました。




★小さな選手は、撓る(しなる)より、壁を作れ!!

日本国内でプレーしていると、相手のボールが強烈にバウンドする様な事は無く
また、明らかにパワー負けする様な重たいボールも無く
ある程度、試合を一方的にならず維持できると思いがちで、安易に色々なショットバリエーションと発想しがちです。

しかし、ヨーロッパのクレイ、特にイタリアンクレイでの戦いでは
自分から発するテクニカルなショットでも、フィジカル的な支えが無いと、効果的なショットとはならず、かえって失点の原因となります。

小さな選手は、撓る(しなる)より、壁をつくれ!!

春の同会場での、ホーガンキャンプ選手のプレー(動画)
彼女のバックハンドのスライスとドロップショットは、シャラポアを苦しめ、セットを奪う程の切れ味ですが
それを効果的なショットとして使えるのは、そう大きくはない彼女の全身の、並はずれた筋力が作り上げる安定感=壁。

イレギュラーが多発し、一定な打点を得る事が難しい、イタリアンクレイの中での戦い。
そこで、ヨーロッパの選手達が繰りひろげる、攻撃と対応。
そしてその厳しい応酬を可能にする、フィジカル能力とメンタル能力。

遠い日本の選手達が、日々向かっている方向性は、どうでしょうか?
日々の練習で、取り組むべき課題は、何でしょうか?


ローマブランチでの練習
帰り道、地下鉄B線を出ると
ドカン!! と世界遺産









★2018年7月+8月合併号



★SUMMER TOURING SPECIAL EDUCATION : DISCOVERY AMSTERDAM
こんな風景に出会える街、アムステルダム : 旧東京駅のモデルになった アムステルダム中央駅舎



アムステルダムには、この風景が定番
川沿いにはカフェが並び、画家が腰掛ける
第2次世界大戦中、アンネの日記は
アムステルダムの小さな隠れ家で…
旧教会:14世紀建築
アムステルダム最古の教会


西教会:17世紀建築
プロテスタント式教会
聖ニコラス教会:1887年建築
カトリック式教会
17世紀の市場の計量所
元々は15世紀に作られた城壁の一部


Dancing House
地盤沈下の為傾いた家々
Seven Bridges
レンガ造の橋が7つ見える
マヘレのハネ橋
17世紀に作られた木造ハネ橋


アムステルダムは、13世紀には、まだ小さな漁村の町でした。その後港町として発展し
14世紀には、バルト海交易で栄えたドイツのハンザ同盟と交易を始め、15世紀にはハンザ同盟を凌ぐ交易都市へ発展しました。

17世紀の大航海時代。 オランダの最盛期には、交易で世界一巨万の富を有する都市にまで発展します。
日本が江戸時代、すでにヨーロッパからインドを経由し、日本まで交易を行っていた事は、皆さんご存じのはずですね?
歴史の教科書で習った事のある、世界初の株式会社:オランダ東インド会社や、オランダ西インド会社は
アムステルダムを本拠地とし、アジアへ向け、帆船で出港していました。

その当時伝わった言葉で、コロッケ や カバン 等は、オランダ語が語源です。 知っていましたか?

アムステルダムを散歩すると、ヨーロッパの都市では定番の、教会が当然多く見られますが
オランダは、プロテスタントが主流の国。 16世紀、ドイツから始まった ルター等による宗教改革 の影響です。
カトリック式=豪華、プロテスタント式=質素、が写真で分かると思います。

またアムステルダムは、湿地を干拓して築かれた街、北のベニスと呼ばれ
運河と橋の組み合わせが、何百もの名景をつくりだす街として、世界的に有名です。

現代では、第2次大戦中、最も戦火が激しかった都市でもあり、人種差別に対する反対運動の拠点都市でもあります。

オランダの国民性は、昔から苦労して湿地を干拓し国を作り上げ、永く大国の狭間で生き抜いてきただけあって
我慢強く真面目、また異文化に対し寛容で合理的。 自分の国は!! とか、伝統は!! とかは、あまり言いません。
プロテスタントの教えから、質素倹約を生活の基本とし、個人主義で、他人と自分は違っていて当然という考え方。
みんなが自分の考えで、自由に暮らしています。
自由を愛する平尾にも、ピッタリな国。

そろそろ日本のみんなは、夏休みの宿題が大変な頃?
オランダやアムステルダムと日本の関係、なんかも調べてみると、面白いと思います!!

先日まで滞在していた、ベルギー南部/シャルルロアでは、フランス語が生活語で、英語が全く伝わらず苦労しました。
オランダは、オランダ語が公用語ですが、ほとんどの国民が、英語を日常で自由に使えます。
逆に、英語が話せないオランダ人を見つける事の方が難しいです。

テニスについては、オランダも、もちろん盛んですが
ドイツ+ベルギーへ、乗り換えのいらないインターシティー(都市間特急)の鉄道が便利な他
通行料が無料の高速道路が、縦横無尽に繋がっていますので
オランダ+ドイツ+ベルギーと考えれば、活動範囲が大きく広がり、トレーニング環境としては充分です。

ヨーロッパで鍛えたいと興味のある選手は、オランダは、ビジネス志向では無い本当に学べる留学先として
テニス+語学+歴史+文化+芸術 のセット留学が可能な国と言えるでしょう!!

平尾コーチが散歩中に
大会の副賞をGET!!
9月1日のジュニア大会 の賞品は
アムステルダムからのお土産!!













★SUMMER TOURING 5th Week : ITF ProCircuit WANFERCEE-BAULET ・BELGIUM
ベルギー/シャルルロア郊外、オランダよりは少し丘陵がある大地、すぐそこがフランス国境





ワンフェルシーブレット
大会会場 OUT:6 IN:2
電光掲示板で観客に配慮
BNP PARIBAS
銀行がメインスポンサー
やっぱり格が違う
シャトルは
FORDが担当
空港送迎(有料
オランダ-ベルギーの
高速道路、国境は
この看板だけ



アムステルダム ⇒ ロッテルダム ⇒ 国境 ⇒ アントワープ ⇒ ブリュッセル ⇒ シャルルロア
車で3時間の行程ですが、アップダウンが無い道。 国境は小さな看板がひとつだけ。見落としても分からないくらいです。

ベルギーは、北部はオランダ語圏。ブリュッセルまでは、高速道路の看板もオランダ語で表示されていますが
ブリュッセルを過ぎ、南部に入ったあたりから、急にフランス語に表示が変わります。
朝の挨拶は、Good Morning!! から Bonjour に…。
何かを頼むと、Could you? に対し Oui と返事がかえってきます。


大会は、ヨーロッパで全仏を始め名だたる大会のスポンサーを手掛ける、BNP PARIBAS(銀行)。
オフィシャルカーは、FORDが担当。 会場は小さなクラブですが、プレーヤーサービスは、2.5万ドルは余裕。

前週のオルデンザールもそうですが、ヨーロッパでは小さな大会でも
銀行や著名な自動車メーカー等、しっかり大きなスポンサーがついてくれています。
テニスというスポーツが、それたけ社会的に名誉あるスポーツだという事が、一目でわかります。


さて今回は、ようやくケガの復帰戦。
フィンランドで、全治3週間のケガ( 詳細は Inside Information / ITF Referee Confirmed )をしてしまったので
ケガの次週はパス+次々週は途中リタイア と不本意な回復期間。

まだダッシュすると、痛みが出る状況までしか回復しませんでしたが、本戦のドローは、そうとも言ってられません。
相手は、ベルギージュニアのTOP選手。 ITFジュニア100位(当然ヨーロッパ内で取得)。

フィンランドの試合での、好調なGストローク戦が戻り、序盤:2-1リードまでは快調!!
完治していれば、4-1か? それ以上は、1stセット行けたと思いますが
左右に走らされた際のフットワークでケガが回復していないのを見抜かれ、そこからドロップやらで相手に主導権が…。

2ndセットも、Gストローク戦は、互角の展開でも
踏ん張れない分、最後決め切るショットに伸びがないので、ケルバー並みのクロスカウンター!!
ハードコートでの成績がいい相手。サービスもフラットでコーナーに入れてくるので、ブレイクポイントも取り切れず!!
この選手、乗ってくると手がつけれなくなるタイプ。

トータルポイント 40-60 で Lost Match
Gストローク戦は、フィンランドの状態を維持していますので、ケガの100%回復を待つしかありません。

流石、ベルギージュニアのTOP選手。
こちらから見ていても、拍手したくなるショットが、何回かありました。
日本のナショナルジュニアにとっても、厳しい相手でしょう!! 次、誰か倒してください。

この所、他の大会で、ヨーロッパの友達の選手達が、日本の代表クラスと対戦するのを、よく見かけますが
ヨーロッパと日本のレベル差の指標に、よい資料となります。

欧米では、ほとんどの選手が最低 10cm〜20cm 身長差で、リーチ差があり、Gストローク戦で左右の振り合いは不利になります。
ポリにストリングを変えて、パワー負けせず互角のGストローク戦を戦える状態になった事で
その、左右のリーチ差の、クレーコート上での克服策(企業秘密)を、見つける事ができました。
ここをホームとする我々にとって大きな収穫であり、それらが次のトレーニング課題となります。













★Short Break / ベルギーと言えば、やっぱり…!!
 ★ベルギーのムール貝は、北海で取れたて新鮮!!

 ベルギーと言えば、知る人ぞ知る、ムール貝。
 この鍋一杯が、一人分として、家族でそれぞれマイ鍋で、地元の人達は食べています。

 定番は、白ワイン蒸し。 いくつ食べても飽きない美味。
 日本では冷凍が主流のムール貝ですが
 ベルギーでは、北海から直送された新鮮そのもの。

 ぜひ来年は、皆さんも、ベルギーの大会+ムール貝にトライしてください!!













★SUMMER TOURING 4th Week : ITF ProCircuit OLDENZAAL ・ NETHERLANDS
オランダの田舎を走れば、平坦な田園+運河が、のどかにどこまでも続く




★ITF ProCircuit OLDENZAAL ・ NETHERLANDS

ITF ProCircuit
OLDENZAAL
NETHERLANDS

会場にて



★ITF ProCircuit OLDENZAAL ・ NETHERLANDS
オルデンザール
大会会場
OUT:7
男女共、予選64
15,000ドルとしては
ハイレベルな競争環境
森の中の会場
コートに涼しげに
プランターが設置

観客席も Dutch Style
100年近い歴史のある
クラブらしい雰囲気



我がアカデミー、ヨーロッパ最大の拠点があるオランダ。
とは言え、オランダの国土は、日本で言えば九州ぐらいの広さしかありません。

弁明としては、山が無い分、国土のほとんどを、都市や工業地+農地として利用が可能で
オランダのGDPは、九州のGDPの倍以上。
より豊かで、逆に人口密度は、より低く、快適に暮らせる国と言えるでしょう。

実際に居て、端的にオランダを表すと
日本以上に進んだ IT化+北海道の田園+都市の一部に大阪南+高い背+のんびり+個人主義
といった感じでしょう。

大会会場のオルデンザールは、ドイツ国境に近い街。
田園の中の森にある隠れたテニスクラブという雰囲気ですが、歴史は古く100年近いとの事。
伝統ある会場の大会だけあって、銀行+自動車メーカーを始め、数多くの企業のバナー。
観客席は Dutch Style の雰囲気で、大会を盛り上げてくれています。

選手達は、地理的条件の良さもあり
男女共ドイツ・オランダ・ベルギー・フランスを始め、ヨーロッパ各国から参戦しています。
中欧以北の選手達は、クレー育ちであっても、ぐりぐりのスピナーは稀。 オーソドックスな攻め方のスタイルがほとんど。

ヨーロッパにいて、日本国内で活動している選手達との大きな違いは、ボールへの自分の意志の伝え方。
トップスピンであれ、スライスであれ、ダウンザラインであれ、ショートクロスであれ、そのコンビネーションであれ…
日本人は手で伝えようとし、ヨーロッパの選手は身体で伝えようとしている点にあります。

身体を使うということは、大きな力は出せますが、細かさとしては難しさがあります。
その、大きな力 と 細かなコントロール の両立ができているのが、ヨーロッパの選手達。

日本人は、身体能力が、欧米人より劣る事は、疑う余地はありません。
当然、戦略的な巧みさを兼ね備えた選手にしていく必要があります。
しかし、その戦略をボールに伝える方法が、手によるものでは、欧米人の物理的優位は覆せません。

企業秘密にしておきたい事ではありますが
戦略的巧みさを、全身を使って伝える事ができる選手を育成する事。
全身を使っても、高いコーディネーション能力で、正確で、コントロール精度が高く保たれ
全身を使っても、持久力が落ちず、鍛え上げられた選手を育成する事。
メンタル的にも安定し、戦略脳を持ち、抗ストレス能力の高い選手を育成する事。

またそうやって厳しく育っていく選手達の活動の場の与え方として
同じ様な運動能力の選手しかいない島国に留め過ぎず、国際的な競争環境で育成する事。

極東の島国 : 背丈が小さくなる遺伝子がほとんどの日本。
そこに生まれた選手達にとっての、世界で勝てるテニスとは
考える+鍛える+競争する+考える+鍛える+競争する…が
永久に続く程の過酷なスポーツになる事は、当然言うまでもありません。

ただその過酷なスポーツを、今の日本の選手達は許容できるでしょうか?
しかも日本は少子化に向かい、鍛えるための競争がどんどん無くなっていく状況。

とりあえずオブラートに包んで、今の日本の選手達が許容できる範囲のテニス=和式のテニス を与え
世界と戦う意識や能力はともかく、選手の数だけ、なんとか確保するのか?

それとも、本当に世界と戦えるテニスを、意志と能力のある選手達に、少数ながら取り組ませるのか?
その場合、競争環境は、国内では確保できなくなるでしょう。

いずれの道を、極東の島国:日本 が選択するのか?
ひっきりなしに選手達が行き交う、ヨーロッパの選手達の交差点にいて
無責任な思案かもしれませんが…。













★SUMMER TOURING 3rd Week : Training Week AMSTERDAM ・ NETHERLANDS
アムステルダム近郊、北海に沈む夕日 / この海を渡れば英国




★TOURING BRANCH NETHERLANDS 1 : 会場コートにて

TOURING BRANCH
NETHERLANDS 2

TOURING BRANCH
NETHERLANDS 3

先週、サビタイパレ/フィンランドで痛めたケガの治療のため、アムステルダムにて1週間トレーニング。

私達JTPPは、アムステルダム ・ オランダ を、ヨーロッパでの活動の本拠地とし
ヨーロッパ各都市への遠征を行っています。

オランダという和式の呼び名は、アメリカンをメリケンと聞きまちがったのと同じ
安土桃山時代のポルトガル人が、オランダ中部の州 : HOLLAND=ホーランド を発音したのを
当時の和式耳の日本人が聞きまちがい、オランダと呼ばれるようになったのが語源。

正しくは、NEDERLAND または NETHERLAND です。
植民地の島々を加え、NETHERLANDS と呼ばれるのが、英語では一般的です。

オランダにおいては、テニスは盛んなスポーツ競技。当然クレーコート。
道を歩けば、テニスクラブに当たる!! ほど、どこにでもテニスコートがあります。




★JTPP Professional Academy / ヨーロッパ最大の本拠地 : アムステルダム

遠征ブランチとして
会場を契約している
会員制クラブ
ヨーロッパでは
インドアは冬用
夏はアウトドアが文化
ヨーロッパの会員制クラブは
テニスコート+喫茶が
一般的なスタイル
各ブランチには
ハイクオリティーな
ジムや宿泊施設


アムステルダムは、ロンドン・パリ・フランクフルト まで、500km圏内(東京〜大阪間)で、電車での移動が可能な他
ミラノ・コペンハーゲン・プラハ までは、1000Km圏内(東京〜福岡間)で、空路の日帰りが可能。
また日本までは、直行で11時間弱。フライトで寝て起きたらすぐ!! という雰囲気です。

ヨーロッパ中のどこにいても、アムステルダムに戻れば、日本のホームと同等または、それ以上の環境で強化と調整ができるよう
オフィシャルコート(アウトドア+インドア) はもちろん、ハイクオリティーなジムや宿泊施設を、確保しています。

実際、今夏の遠征も、日本⇒アムステルダム⇒オスロ⇒ヘルシンキ⇒アムステルダム⇒オランダ・ベルギー転戦
という経路を移動しますが、そのアクセスポイントとしての、アムステルダムの設定が
激しい試合を戦う選手達の、ケガや疲労を調整し、充分整った練習環境で強化し
更に遠征を続ける事に、大きな役割を果たしています。

経験や強化が目的のジュニア選手にとっては、地元のアカデミーに席を置きながらという方法も考えられますが
毎週の様に国境を超え、大会会場へ遠征するプロ選手の場合、ホームに帰れるのは、数週間 か 数カ月に一度。
その分の滞在経費が、ホームと遠征先の2重に必要となります。

私達はこの、遠征ブランチでの強化と調整+大会会場での各国の選手達との練習 というスタイルを
最も効率的で合理的な方法として採用し、春〜秋期間のヨーロッパでの活動を行っています。














★Short Break / 北欧と言えば、やっぱり…!!
 ★半年雪に閉ざされる、北欧の DELICIOUS

 永い冬を乗り切るための、温まり+栄養価の高い料理。
 北欧でも、北米・北アジアでも、同じの様です。

 バターとクリーム(乳脂肪)をたっぷり使い、脂ののったサーモンとポテトを使った
 暖かいクリームスープは、選手達にとって、エネルギー源となる事間違いなし!!

 JUST A MOMENT!!
 スープは、スプーンを手前から向こう側に、音を立てずに頂く事!!

 写真は、ヘルシンキで最も知られたフィンランド家庭料理のお店のスープ。DELICIOUS!!
 来年は、ぜひ当ページをご覧の皆さんを、お連れしたいと思っています。













★SUMMER TOURING 2nd Week : ITF ProCircuit SAVITAIPARE ・ FINLAND
森と湖とサウナの国:フィンランド。 湖畔の小屋が正真正銘のサウナ。




ITF ProCircuit
SAVITAIPARE
FINLAND
会場にて


北緯61度、ITF大会の中でも北限に近いこの大会。
しかし年忌が違う!! 小さな4面のテニスクラブですが、毎試合ごと+毎練習コートの合間に
地元の方々がコートキーピングに入り、クレーを整えてくれる素晴らしい大会。

ディレクターにお聞きしたら、やはり今年はフィンランドでも異常に暑いとの事。
例年は、冬の寒さで引き締まっているクレーも、内部まで乾燥し始め、イタリアンの様に荒れて来ているとの事。

それでも毎回、ちゃんとブラシと水巻きを、手際よくしてくれる事。
加えて、15000ドルでは、どこを探しても無くなったプレーヤーズパーティーを開いて頂ける事など
10年以上大会を続けてくれている、こだわりあっての事と察するに余りあります。

出場選手達は、当然年々変わってはいきますが、サビタイパレの大会と聞くと
ヨーロッパ全域の選手達が知っているでしょう!!


大会会場の
サビタイパレ テニスクラブ
OUT:4
プレーヤーズパーティー
世界中でも15000ドルでは
この大会だけかもしれない
毎年来てもいつも
清潔さが自然に維持されていて
爽やかな大会会場
ミニショップが臨時オープン
軽食・ドリンク・アイス等
ストリングは、15ユーロ


練習した選手の国籍は、ロシア多数+ラトビア+ルーマニア+スペイン等。 むしろフィンランドの選手は少数派。
ひっきりなしに練習してほしいと誘ってくるので、最終的には、Sorry!! という事になってしまいますが
日が長く、コンディションのいいコートを存分に使えるので、ここにいるだけで、北欧の有名アカデミーに入校した様な練習ができます。

ロシアの選手達の、活動状況も聞く事ができました。
ほとんどの選手達は、ロシア国内のナショナル大会で活動しており、たまにITFプロサーキットに出場できる程度だと言う事。
それでもナショナル大会が、非常にハイレベルなので、国外のITF大会はレベルが低く感じるとの事。

ビザの関係で、ロシア国外で長期に活動するのは難しいが、それが叶うなら、もっとランキングを上げれると思う…と話していました。
みんな意外にラフで、髪の毛が紫色だったり、手足の肌に絵が書かれていたり、結構自己主張タイプの性格です。


本戦1R、第5シード・オランダの選手との対戦。
完全復調!! 今年前半、日本で調子を崩して以来、見違えるGストローク戦。

身長180cmはある対戦相手(写真参照)でしたが、パワー負けは無く、ガンガン打ち合い!!
エースが何本も取れてくると、相手も打ち合いを嫌がり、つなぎのロブにする場面も…。

課題はサーブ。 身長が低い分、プレイスメントで崩せれば、もっと楽な試合になるはず。
逆によく、長身から打ち下してくる相手のサーブをブレイクし続けられたと思います。

今日のGストローク戦の調子なら、ドロー的なチャンスがくれば、ヨーロッパの大会でも、数ラウンドは進めるでしょう!!

目標は、ヨーロッパの中(トルコは除く)で結果を出す事!!
サービスキープやGストローク戦も、今日の様な体格差をいかに覆すか? 更なる研究が続きます。













★SUMMER TOURING 1st Week : ITF ProCircuit SANDEFJORD ・ NORWAY
氷河が削った入り江に、人が街を作った。 サンネフィヨルドの港。




ITF ProCircuit
SANDEFJORD
NORWAY
会場にて


近年の、北欧の勢力図は、古豪スウェーデンが、むしろバルト三国に押されぎみの状況です。
ノルウェー+スウェーデン+フィンランド ≒ バルト三国 ぐらいかもしれません。

依然強豪を維持しているロシアが、ヨーロッパテニスの一角。
それを除いた北欧諸国 : ノルウェー+スウェーデン+フィンランド+バルト三国 で、もう一角という所でしょう。

中欧以南の選手達は、北欧の大会に出場する事は、あまり好まないので
その結果北欧の大会は、ロシアの選手達が出場するか否かで、大会のレベルが異なります。

今回、初チャレンジとなるノルウェーの大会。

ロシアから空路2時間以上必要な地理的条件とビザの条件では、ロシアの選手達の出場は稀。
逆に、米国やオーストラリアからも出場していて、多国籍な大会となっています。

会場の、サンネフィヨルド・テニスクラブは、アウトドア:クレー5面+インドア:ハード4面。
その他、陸上トラック+サッカー場+ジム等が隣接の、スポーツパークにあります。

ジュニアのアカデミーもあり、少し見ましたが、結構有能なジュニア選手もいました。

夏場の北欧は、夜9時でも、日は沈まずナイターは不要。
その日の長さでは、クレー5面での大会も、コートが足らない感じは無く、試合の進行や練習コートも順調です。


大会会場の
サンネフィヨルド テニスクラブ
OUT:5 IN:4
10月〜3月の半年間は
インドアデコターフ
ノルウェーらしく木の骨組み
ホテルの大会用レセプション
これがあると
選手としては安心
毎日朝からサーモンづくし
食事の充実こそ
選手にとっては一番!!


何と言っても、気温や湿度がテニスに最適!!
昼間は最高25度、夜は15度で、熱中症を気にすることなく、存分に走りまわれます!!
日本との時差7時間でも、遠征第1週目から調子がいいのは、その気温差でしょう。

米国やオーストラリアの選手達もみんな、ハードの大会ばかりではなく、クレーも年間スケジュールの中に組み込み
自分のテニスを幅のあるものにアップグレードする事を考えていますし、そういう練習の仕方を会場でしています。


本戦1R : 対戦相手は、オーストラリアの元1000位台の選手。
最近ストリングを、ポリに変更した関係で、パワー負けすること無く互角の展開。

3rdセット、強風のせいで不本意な失点が、数ポイントあり、わずかの差で逃げ切られ、悔やまれるLost.
But 新しいラケット+新しいストリング でのテニスに慣れてきて、今までとは随分違い、Good Feeling!!

責任として、次週以降に結果を求めたいと思います。


地球温暖化で、世界的に猛暑の夏が広がる中
北緯50度以上で大会を開催できるのは、カナダ・北欧圏・ロシアだけ。
来年以降も、数週間連続や、男子との共同開催など、より発展した形で続けてほしいと思います。

次週の大会のため、オスロ ・ ノルウェー ⇒ ヘルシンキ ・ フィンランドへ移動。














★2018年6月号


★2017年 夏遠征にて : チロルアルプスの麓、オーストリアの夏の風景
ROLAND-GARROS 2018 で活躍したティエム選手も、こういう所で育った!! なぜ強くなる?





★日本とは逆の事が起きるヨーロッパでの活動

イタリアの ITF25,000ドル / 新しいアンツーカが、冬の数カ月の間に1面出現!!


★選手が必要とするもの

ヨーロッパでプロサーキットの活動をしていると、日本とは逆の事が起きて驚く事しばしばです。

毎週の様に世界中の大会をまわる選手達が望んでいるものは、不要なおもてなし ではなく、もっとシンプルで単純。
まず練習が充分できる数のコート、滞在条件が良く、時間が遅くても食事に困らない事。
練習ボールやストリンギングの条件が良い事。集中して試合にのぞめる時間を与えてくれる事、ぐらいのものです。

単純ですが、遠くからきた人を接待したがる日本では、なかなか巡り逢えない選手としての居心地の良さ!!

ヨーロッパでの活動では、その全く逆の事が起こります!!
彼らのもつ、テニスに対する価値観はどこからくるものなのでしょうか?





★飾らない!! 必要なものは作る!! 守るべきもは変えない!!

フィンランドの ITF15,000ドル / 昨年カーペットだった所にアンツーカが…!!


★最近この一年で…

最近この一年で、去年行った会場に、新しいアンツーカが増設されていたケースが2回。
いずれも、大会でコート面数が足らなくならない様にとの配慮です。

主催者に驚いてその事を聞くと、一言スマートに、Of Course, No Problem!!

大会のスポンサーは、地元の市や町であったり、民間企業であったり様々ですが
彼らにとって、大会や選手が滞る事が、価値観として最も嫌で恥ずかしい事なのです。

アンツーカ1面ですが、日本では、そんな非経済的な事と笑われるかもしれません。
その非経済的な事でも、文化を守るための大勢の人たちの力が、それを可能にしています。





★スマートな役割分担

 当然、主催者やスポンサーは
 世界中から多くの選手が、その大会会場へ来てくれる事
 大会が滞らず、選手達がいい試合をしてくれる事
 また次の大会に、スムーズに向かってくれる事 など
 普通の事が、何よりの誇り!!

 そういう価値観で、静かに見守ってくれている雰囲気です。

 選手は、試合をするのが役割。
 主催者は、大会を準備し、観客と共に、いい試合になる様見守る事が役割。
 地元やスポンサーは、大会中は控えめに、ご協力頂くのが役割。

 そういうスマートで洗練された役割の考え方が
 ヨーロッパでは、どこでも当たり前のスタンダードとなっています。





★文化を守る事=テニスが発展し続ける事

私が、彼らに感じるものは
テニスの文化とその発展のために、何を守り、どうすれば発展し続ける事ができるかを
彼らが、永い歴史から学び、充分過ぎる程知っているという事です。

もちろんその中には、テニスの文化の発展だけではなく
プロ選手やジュニアの強化はもちろん
産業としてのテニスのあり方
大会のあり方、テニスを観戦する文化
など全てが、それこそコーディネートされ調和し含まれています。

まだまだ経験の浅い、日本のテニス文化では
ビジネス主導になり過ぎたり…
逆に、オリンピックが近いからと、勝利至上になり過ぎたり…
みんなで一緒にしないといけない!! と全体主義的に圧迫し統制してみたり…
文化への価値観が、すぐに揺らいでしまう根の浅さ。

仮にグランドスラムタイトルを取ったとしても
ヨーロッパの環境下では、それは年4回、毎回当たり前の事。

それを、日本のテニス文化の悲願とする価値観は、理解はできますが
そんな小さな事で、何かが変わるかと言えば、疑問符。

もっともっと、何十年や百年単位の時間をかけて、学び経験し
その永い時間の中で、試され洗練されコーディネートされた テニスの文化が必要。

ヨーロッパのテニスの舞台とは、そういう所です!!

その様な、調和のとれたテニス文化の地から
たゆまなく世界のTOPが育ってきている事は、まぎれもない事実。
そういう所に、優れた人は育つもの。

遠く離れ、ユーラシア大陸の東の外れに住む私達は
ヨーロッパのテニス文化が持つ調和と経験 を更に学び、日本のテニスの文化の中に
インストールしていく必要があるのではないでしょうか?




オーストリアの TENNIS EUROPE Jr
こんな小さな大会でも
ちょっとした HAPPY がある!!

Written by Daisuke HIRAO

  静かさが心に染みこむ
  フィンランドの森と湖













★2018年5月号


★2018年 春遠征にて : 古き良き ネーデルランド の風景
のどかに感じるオランダの風車。その裏には水害との永い戦いの歴史がある。





★テニスは会員制クラブが主流
 ★ヨーロッパの会員制クラブ

 日本ではテニスは公園でするもの?
 おそらく多くの愛好者がそう答えるでしょう。
 
 また上達を望むなら、タイムテーブルが決まった
 スクールに通う事も、考えるでしょう。

 日本で、公共施設にテニスコートが
 普及したのは1980〜90年代。
 ジョギングやエアロビクスなどと共に
 健康ブームの流れの中で、急速に全国に広まりました。

 今では各市に、少なくとも5施設ぐらいは
 公営のテニスコートが、設置されています。

 一方、テニスの文化が日本以上に
 生活の中に染み込んだヨーロッパ。

 テニスはどこでするもの? と聞くと、意外にも
 クラブでするもの!! という答えが返ってくるでしょう!!

 ヨーロッパでは、パブリック制でテニスができる所は
 少なく、テニスクラブに入会し
 そのクラブ会員として、テニスライフを謳歌します。



★会員制+上達のためのトレーニング(スクール)
 ★大人達の会員制クラブライフ

 ヨーロッパでは、会員制テニスクラブが
 テニスを楽しむ所 という事だけでなく
 食事をしたり、夜にはお酒を飲む所であったり
 様々な社交の場を提供しています。

 土曜日には、仲間でテニスを楽しみ
 また、コートサイドでお喋りをしたり
 朝から晩まで、終日過ごしています。

 日本では、会員制と聞くと、堅苦しさを感じますが
 フレンドリーを会則にしているクラブも多く
 入会金や年会費も、さほど高額ではありません。

 会員の誕生日パーティーをしたり
 会員で大会を企画したり
 テニスコート+レストラン=テニスクラブ
 という感じの場となっています。

 日本では、会員制だと
 濃密な人間関係が、敬遠の一因となりますが
 ヨーロッパでは、個人主義はきっちり守られていて
 日本式の、縛られてる感はありません。

 みんなで楽しむけど、個人の選択は尊重する。
 明日、クラブに来るかどうかは、個人が決める事!!

 丁度いい具合の遊び場です。
★ジュニア達のトレーニング(スクール)

ヨーロッパでもジュニアは流石に、クラブライフは少し早すぎますので
スクールに入りテニスを習います。

ヨーロッパでは、レッスンとは言わず、トレーニングと言われます。
小さい年齢のビギナークラスから、選手として強化するアカデミーまで
本格的なジュニア育成システムをもつクラブも多く
それらが、次世代の選手の輩出源となっています。

低年齢であれば、時間は60分程度。
選手のアカデミーでも、平日は120分+土曜日は地元の大会。

ジュニアでは、ただ時間を長くするのではなく
少人数で質を高く というスタイルがほとんどです。



★文化の無いテニスは、テニスではない
 ★ジュニアは、みんなで育てる

 ジュニアの中には、会員になり
 早く学校から帰って自主練習している選手もいます。

 クラブですから、公営コートと違い
 会員どおし顔見知りで、みんながジュニアを
 育ててくれている雰囲気があります。

 そういう中でテニスのマナーも、小さい頃から学び
 ジュニア選手になる頃には
 自然にテニスの文化に則った、選手としての振る舞いが
 できる様になっていきます。


 また14歳ぐらいでは、みんな大人。
 自己責任の考え方で、テニスに取り組めています。

★文化があるからステータスがある/テニスの地位

ヨーロッパでは、会員制クラブにしても、選手育成アカデミーにしても
その活動に、スポンサーからの暖かい支援があります。

もしヨーロッパのテニスが、伝統や文化の無いものだったとしたら
その活動に対する支援はあるでしょうか?

文化があるからステータスがある!!

ヨーロッパのテニスは、日本での 相撲・柔道・剣道 と同じ、何と言っても国技。
その地の精神とも呼べるものなのです。
その様なテニスの考え方の中から、世界のTOP選手が次々誕生するのです。

日本のテニススクールや選手育成は、どうでしょうか?
日本のジュニア選手達は、テニスの文化に則った振る舞いができるでしょうか?

多くの方達が、テニスの活動に、支援の目を向けてくれる雰囲気は
その競技をする人達自身が、作り上げ、守り、高めていくもの。

私はその様な、ヨーロッパにおけるテニスの伝統と文化
そして、それを守ろうとする人達に敬意を表したいと思っています。





自己責任で育てられた
ヨーロッパのジュニア達はみんな大人
話してみれば分かる自立した個性

ここに順応し個性を維持できるかどうか?

みんなで一緒に!! が大好きな
島国育ちの日本人にとって
国際環境下での課題
Written by Daisuke HIRAO

オランダの会員制クラブにて
100年以上の伝統を有す













★2018年4月号


★2018年 春遠征にて : エメラルド色が季節や時間で変化する イタリア/サルデーニャの海
ローマ・カルタゴ・フェニキアと、古代のロマンを感じさせる地中海




★2018年 春季遠征にて : ITF ProCircuit $25000 ITALY
 ★ヨーロッパのプロサーキット

 ヨーロッパの大会と聞くと
 ウインブルドンやローランギャロスをイメージしますが
 その前の段階として、ヨーロッパの選手達が
 しのぎを削り合う場、 ITF ProCircuit が
 春雪解けの2〜3月から、雪に覆われる11月まで
 各地で開催されます。

 大会規模は
 賞金総額25000ドル程度の小さな大会が主で
 会場も民間クラブ、10面あれば大きい方ですが
 本戦選手は、そのままグランドスラム大会に届く
 ハイレベルな選手ばかり。

 また競争相手の選手が、常に更新される層の厚さ。
 まさに、世界のTOPが歩む厳しい現場です。

 ※選手達のプレーを動画でレポートします!!
ITF ProCircuit $25000 ITALY
イタリアで最多の大会数を誇る ForteVillage TennisClub
年間15大会以上開催されています


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★Women's Singles / 両選手とも自国フェド杯メンバーの戦い / 22.Mar.2018
T.ルカス(クロアチア・WTA319位・奥側)
vs J.グラバー(オーストリア・WTA198・手前側)
 ルカス選手は、身長185cmの長身 : フラットな弾道
 グラバー選手は、身長165cm : 3Dテニス

 確かにグラバー選手のGストロークは難攻不落!!
 1stセット、タイブレイクまでは、ミスが数本。
 立体的で広角な攻撃パターンで、ルカス選手を翻弄!!

 しかしフィジカルに勝るルカス選手に徐々に押され
 1stセット:タイブレイクは、ルカス選手がGET!!

 そうなると、メンタル的に有利なルカス選手の
 フラットで叩きつけるボールも、更に伸びてくる!!

 フィジカルが、タクティカルを寄せ付けない
 直近の女子テニスの傾向を示す試合でした。
 


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★Men's Singles / 第1シード 敗れる波乱 / 22.Mar.2018
E.L.ペレス(スペイン・ATP199・手前側)
vs G.E.ブッシュマン(アルゼンチン・ATP803・奥側)
 第1シードのペレス選手は、急遽予選から出場。
 午前雨で、ウエットなコートにペースを乱され
 主導権を握り切れず…。

 一方、ブッシュマン選手は、アルゼンチンの20歳新鋭。
 長身を活かしたサーブやGストロークでポイント。
 ペレス選手の隙を透かさずゲームを取り
 落ち着いた巧みなゲーム運び。

 スコア : 6-3 7-5 でブッシュマン選手の勝利。
 男子は、少しの隙でひっくり返る、実力伯仲の世界。
 
 奇しくも負けたペレス選手。
 トレーニングされたスペイン選手のフィジカルにも注目!!


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★Short Break / ヨーロッパで選手活動をしたいなら…
 ★最低限のマナーは身につけておくべし

 自己責任のポリシーが強い欧米。当然テーブルマナーぐらい身につけておかないと冷笑の的。
 ナイフがお皿とこすれて嫌な音? ならまだしも、手で食べたり…、水で流しこんだり…
 日本では許されている日常習慣でも、特にヨーロッパでは、人間性を疑われる事も…。
 ヨーロッパでテニスがしたいなら、Ladies & Gentlemen のわきまえは必須です!!
 意外に忘れられがちなテーブルマナー。身につけておきましょう!!


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例年にない異常気象のサルデーニャ / 雨天続きでもベストを保つ事 / 25.Mar.2018

近くのテニスクラブ
ヨーロッパらしい仮設のインドアがあり
雨天でも毎日練習OK!! 感謝!!


リゾート内には
サッカー場やジムが充実しており
少雨ぐらいはトレーニング可能
今春のサルデーニャは、雨天続きの異常気象。
3月は雨が多い月とは言え、平年降雨量は日本の太平洋側の冬ぐらい。
まあ去年の夏、水不足で大変だった事を思えば、今降れば良いとも言えますが
大会としては日程が進まず、選手達は、緊張の持続が難しい状態。

こういう日程でも、選手達はBESTを保てる様に、自己管理を怠れません。
人工芝のサッカー場(写真)や、ジムも充実していますのでトレーニングはOK!!
練習も、近所のテニスクラブのインドア(写真)を利用(企業秘密を一部公開)。
天候も選手を揺るがす一つの要因。 来週は一転、晴天続きの予報。


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★Men's Singles Final / 第2シードの優勝 / 26.Mar.2018
A.バラージュ(ハンガリー・ATP203位・手前側)
vs T.ベルキーチ(ボスニアヘルツェコビナ・ATP267位・奥側)
 雨天続きの不機嫌な天気も昨日まで。朝から晴天。
 男子決勝は、第2シード vs 第3シード の対戦。

 バラージュ選手は、明日の朝まででも返し続ける
 テクニックと体力を有する生粋のトップスピナー。
 一方、ベルキーチ選手はオーソドックス型スタイル。

 1stセット:
 バラージュ選手が全く崩れる所の無いプレーでGET。

 2ndセット:動画の場面
 ドロップやロブで足を使わせようとするベルキーチ選手。
 バラージュ選手も流石に、少し顔をゆがめるシーンも。
 しかしセットの終盤、ベルキーチ選手の揺らぎ。
 きわどいコースのショットが、わずかにミス。

 耐えきったバラージュ選手が、優勝!!


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★Women's Singles 1R / 第1シード:103位との対戦 / 28.Mar.2018
R.ホーガンキャンプ(オランダ・WTA103位)
vs N.江藤(日本・WTA1150位)



 ヨーロッパでは、15,000ドル と 25,000ドル では、選手が全く違います。
 今大会第1シード:WTA103位との対戦。すごい威圧感!!

 この大会は、ランキングの高い選手やフェドカップメンバーも多くいますが
 全然風格が違い、空気が違う選手。 実際にグランドスラムの常連。
 V.ウイリアムスとも今年対戦している、オランダのTOP選手のひとり。

 どういう能力を持っているか?という観点で研究。

 コア(体幹)の厚みと筋力が、微動だにしない、壁の様な状態。
 その体幹力は、相撲取りぐらいはあるでしょう!!
 また、体勢を崩した状態からでも、きわどいコースに的確に狙える精度。

 サーブ力は、さほど無く、レシーブは可能。
 その体幹力の壁とコントロール精度が、武器の選手です。

 今日は、結構伸びのあるボールが、ベースライン近くに打てていた江藤選手。

 しかし、ホーガンキャンプ選手の体幹力で、全て壁の様に跳ね返ってくる。
 そして壁が、そのままスイングになってボールを爆発的な力で叩きつけ
 オンラインに正確に突き刺さる。

 またそうかと思い、ポジションを下げると、ネット直前にドロップ。

 どうする事もできず、ただ時間が過ぎていく感じの試合。
 自分で打っていったので、強烈なボールのラリー戦で手の握力を消耗し
 後半、腕もシビレ始め、サーブも揺らぎだす…。

 以前WTAで、コンタベイト選手と戦った時と、同じ様な試合の様相。
 ボクシングで言えば、ジュニアライト級 vs スーパーヘビー級。

 その様な圧倒的な状況の中、なんとか4本
 Gストロークのノータッチが取れたのが、次につながるポイントでした。

 ここには、こういう選手が、ゴロゴロいます。
 挑戦したい選手の皆さん、一緒に戦いましょう!!
 


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★Women's Singles 2R / 固めてぶつけるタイプ / 29.Mar.2018
R.ホーガンキャンプ(オランダ・WTA103位)
vs M.ホンコバ(スロバキア・WTA264位)

 昨日の江藤選手の相手。
 WTA103位:ボーガンキャンプ選手のプレー。

 しなってパワーを作るタイプではなく
 固めて体重をぶつけるタイプ。

 フォアーはスピンを作るために
 肩関節のひねりを使っていますが
 バックハンドは完全に固めて、体重をのせています。

 ボーガンキャンプ選手の身長は170cm。
 オランダ人としては、背は低い方。
 関節間が短い選手は
 しなりによるパワーの作り方にも限界があります。
長身の選手の様に、関節間が長い選手は
しなりを充分に使うと、大きなパワーが生まれますが
逆に日本人の様に、関節間が短い選手は、固めてぶつけた方が
大きいパワーが作れるケースもあります。

相手のホンコバ選手は、前週Best4まで進んだ、WTA264位の選手。
なんとか運動能力で食らい付いていましたが
強打の応酬になると、やはり徐々に精度が落ち、デリケートショットも揺らぎ
ベンチで、大きく息を切らしながら汗をぬぐっていました。
相当なボールの圧力を感じていたのでしょう。

ガッチリ型の体型の選手は、ムチの様にしなるより
固めてぶつけて押し切り型の攻撃も、一理あるでしょう!!


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★Short Break / ヨーロッパで選手活動をしたいなら…
 ★身の回りの事ができないなら、海外に出る資格なし!!

 国内にいる時、なんでもお母さん任せにしている選手。
 そういう選手は、海外に遠征しても、たいてい無駄にして帰ってきます。
 遠征に出る前に、まず最低限、身の回りの掃除・洗濯・時間管理・栄養管理 ぐらいはできる様に
 自宅の生活で訓練しておくのが当たり前。 誰かがやってくれる?
 そんな甘えた考えでは、それでなくても費用がかかる海外生活は続けていけません。


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★ARE YOU HUNGRY? / 男子予選 / 31.Mar.2018
賞金無し+審判無し+強風+3回勝てば本戦
 ★ヨーロッパの本物達の戦い!!

 HUNGRY と言う言葉が死語の、最近の日本!!

 自分が決めた事を、できる範囲でやればいい。
 確かにそれで幸せなのかもしれません。

 大会も、国内にいてポイントが取れる様に
 日本人の、日本人による、日本人のための大会が用意され
 今年、少しカットが高くなったとは言え
 まだまだ温室と言わざるを得ない日本とは
 比べ物にならない、ヨーロッパのプロサーキットの環境。
実際この大会は、本戦1R負けなら賞金は、200ドルを少し超える程度。
それでも、グランドスラム予選に届くランキングの選手達がヨーロッパ各地から集まり
ほんの少しの練習コートを取り合い練習し、一戦でも勝ち上がる事に HUNGRY になりながら、活動をしています。

だから強くなる!! これが本物達の戦い!!
君たちは、この世界一厳しい競争環境で勝ち、賞金やポイントを獲得するために、HUNGRY になれますか?

私は、今の日本の選手育成において、最も必要な点は、自分なりでいい、と教育を受けている若い選手達に
その HUNGRY MIND を、持たせ続ける事ができるか?と言う点だと思います。

プレジャースポーツは除いて、厳しい同一基準で競争するのが競技スポーツ。
競技をしている最中に、自分なりに…サーブは3回にしたい…と言っても認めてもらえるはずはありません。

準備されていないから、世界のTOPになれない…のではなく
準備されていないなら、自分で競争がある環境に行けばいいだけ!!
競争が怖いなら…自分なりでいいなら…プロはあきらめるしかない!! そんなに甘いものではありません。

ヨーロッパの選手たちは、日本人が豊かさの中に忘れている、HUNGRY MIND というメッセージを、ガンガン伝えてくれています。



Written by Daisuke HIRAO

イタリアの大会にて
進むべき道を見定める!!













★2018年3月号


★2017年 夏季遠征にて : どこまでも続くフィンランドの森と湖
ここは?ムーミン谷?? と思ってしまうほど、ゆっくり時間が流れる





★2017年 夏季遠征にて : 北欧の ITF ProCircuit

ITF ProCircuit $15,000 ESTONIA
小さなクラブですが観客席を設け
プロの大会の雰囲気を演出しています


ITF ProCircuit $15,000 FINLAND
こちらも小さなクラブ。でも大会としての個性は抜群
やはり個性重視の北欧イズム

 ★ヨーロッパの個人主義

 ヨーロッパで活動していて、日本と異なる点は
 誰の干渉も受けず、自己責任で活動できる点でしょう!!

 ヨーロッパの人達にとって
 個人の価値観は、それぞれ異なっていて当然!!
 というのがポリシー。

 みんなが同じ価値観を持つべき!!
 と考えがちな日本とは、対照的な考え方です。

 ヨーロッパの中でも、個人主義のポリシーが顕著なのは北欧。
 自分と他人は違っていて当然!!
 自分の空間に入り込まないで!! という雰囲気です。

 一般に、他人が近づくと嫌な気持ちになる空間 の事を
 パーソナルスペース と言います。

 バス停で待つ人達の間隔が非常に広い…という話は有名ですが
 特に北欧では皆、広いパーソナルスペースを持っています。

 個人主義の歴史をたどると
 古来、北欧の狩猟民族だった ゲルマン民族 の考え方や
 キリスト教の、全ての人は神の前の一個人 という宗教観
 に、辿りつきます。

 冬、雪に閉ざされる期間が長い、ヨーロッパの気候環境では
 温暖な気候で大勢が、同じ考え+同じ生活の 農耕民族 とは違い
 狩人としての個性が無くては生き残れない
 厳しい 自然淘汰 がゆえの、民族的ポリシーでしょう。
 
 その様な精神世界のヨーロッパで発展したテニス。
 ルールや競技特性の中に多く
 個人主義の要素が含まれています。

 そもそもテニスは、何を競いあっている競技でしょうか?
 テニスの中にある個人主義。 君たちは見つけられますか?
 
 



★テニスの競技特性と個人主義

テニスという競技は、そもそも何を競いあっているのでしょう? 足の速さでしょうか? 力の強さでしょうか?

初心者的には、ボールのコントロール能力 となるでしょうが
選手を極めていくと、ゲームのコントロール能力!! という結論に達します。

テニスは、シングルスはもちろん、ダブルスにおいても、自分のコートで一回だけしか打球できないルールです。
チームでパスしたり、何回かボールを作ってから、相手のコートに返球する競技ではありません。

また、近年のオンコートコーチングルール以前は、周囲からコーチングを受ける事はできないルールで
他人の干渉をシャットアウトし、孤独に何時間も、個人の能力を競いあい
個人的なメンタル能力にも負荷がかかる、厳しい競技です。

これこそ、究極の個人主義的スポーツ と言えるでしょう!!



★個性を尊重するヨーロッパの選手活動

この様な、個人主義的ポリシーのヨーロッパの選手たちは
仮にチームで活動していても、必ず個性は尊重する!! という考え方が基本です。

個性を無くして全体のために…と、日本人的な発想には、決して考えてはいません。
あくまでも個性を最大限に発揮するための集団活動 という考え方です。

また選手育成の方式も、トレーニング(レッスン)は、短時間少人数:1〜3名90分 が基本。
勝ちたい選手は、自分で追加する。 そうでない選手は自己責任。

集団で強制的に行うのではなく、自己責任を持たせ、自分で伸びる力を発揮させる!!
という考えのアカデミーが、ほとんどです。

ヨーロッパに長期留学した際、現地に馴染める選手と、帰国してしまう選手 とでは
この様な個人主義にアジャストできるか? という点が大きいでしょう。


ちなみに、生後2週間で保育園に預けられ
神経系の構築時期を、希薄な人間関係の環境下で育った平尾は、超個人主義(笑)。

日本の様な、干渉社会では、やっぱり窮屈…
ヨーロッパにいると、自分にフィットしている心地よい感覚を覚えながら活動ができます。




電車に乗るのに、改札は無い!!
切符を持っているのは当たり前!!
一々確認されるのは、赤ん坊のよう

個人の自由と責任は、一対のもの!!
ヨーロッパでは、何でもセルフジャッジです

 ★個人主義と自己責任

 個人主義と聞くと、何でも自由? と考えがちですが
 そんな事をしていたら、社会が崩壊してしまいます。

 個人主義と自己責任は、一対のもので無くてはなりません。

 自分で社会の規則を守る事ができるから
 自分で考える+自分で決める 権利がある。

 ヨーロッパでは、この考えで子供の時から育てます。
 その考えを顕著に表している事例を紹介します。

 ヨーロッパの鉄道には、切符をチェックする改札はありません。
 都市間の電車でも、地下鉄でも、改札は無く
 ポケットから切符を出さずに、プラットホームに入れます。

 そう聞くと、無賃乗車できるのでは?と考えてはいけない!!
 車内で、不正が見つかると、高額な罰金が科されます。

 改札が無いのは、電車に乗るなら
 切符を持っているのは当たり前!! という考えから。
 
 君達の普段の生活。 自由と責任は、両立できていますか?



★テニスを生み育んだヨーロッパの歴史と個人主義

ヨーロッパの個人主義とテニスの関係。 しっかり学んで頂けたと思います。
第1回+第2回と、ヨーロッパのテニスの、歴史やポリシーを学びました。

その予備知識をベースにし、ヨーロッパのテニスを学ぶ 事が、その理解度にとって大切な要素となります。
第3回以降の、ヨーロッパのテニス を学びましょう!!



Written by Daisuke HIRAO

練習後フィンランド式
サウナに挑戦…














★2018年2月号



★2015年 春季遠征にて : コロッセオ/ローマ
「すべての道は、ローマに続く」 ヨーロッパの歴史の舞台は、やはりすべて、ここへたどり着く!!




★2015年 春季遠征にて : フォロ・イタリコ/ローマ
ATP WorldTour 1000 + WTA Premier 5 : ROME の会場
 ★テニスは、彼らにとって、歴史の舞台である!!

 日本でテニスに取り組むジュニアの皆さんにとって
 テニスとは、どの様なものでしょう?

 選手として頑張っている君たちにとっては
 もう習い事では無いはず。
 プロを目指し全てをかけるもの!!
 と言ってくれる選手も、いるかもしれません。

 では、ヨーロッパの人たちにとって、テニスとは
 どのようなものでしょう?

 ・プロとしてお金をかせぐ手段??
 ・プロを目指し、ジュニア時代に取り組むもの??
 ・学校の体育や部活動??
 ・趣味や娯楽??

 競技の選手であれ、愛好者であれ
 ヨーロッパで、テニス人から感じるものと
 日本で、テニス人から感じるものとでは
 私は、少し違ったイメージを感じます。

 彼らにとって、テニスとは
 100年や200年の時の永さでは、とても語れない
 彼らの歴史の舞台そのもの。
 強く永く太い、何千年もかけてヨーロッパの大地に根を張った
 巨木の様な、愕然たる印象を覚えます。


★テニスの歴史を学ぼう!!

近代テニスにおいては、英国のウインブルドンや、フランスの全仏オープンが、大会としてのルーツと言えますが
フランス革命時の、「テニスコートの誓い」 にも登場する様に、テニスの歴史は、もっと古く
テニスそのものの起源は、中世フランスの貴族の遊戯:ジュ・ド・ポーム とされています。

また、ラケットの語源はアラビア語とされ、10世紀前後、ヨーロッパに進出していた イスラム王朝 の影響もあるという説もあります。
そこまでさかのぼると、日本では平安時代。

いや!! イタリアをこよなく愛する平尾の超説では、やはり!! 古代ローマでは??

実際、5セット(タイブレイク不採用)、テレビ中継以前のテニスのルールは、フランスや英国の貴族文化の名残と言うだけでなく…
ワイン や ピザ でランチに5時間の、イタリアの風土にも、よくマッチしています。
※平尾の勝手なイメージ

実際に古代ローマ時代、コロッセオ で、テニスの様な競技がなされたという記録はありませんが
民衆が集まり、食事をしながら、意外に社交場でもあった、古代ローマの競技場の雰囲気と
何時間もコートサイドのベンチで、お喋りや飲食を楽しむ、一般的なヨーロッパのテニスクラブの雰囲気と、共通しているかもしれません。
※コロッセオは、血なまぐさい剣闘士の戦い の印象が強烈ですが、そればかりではなく、民衆の社交場としての役割もあった(実話)

少なくとも、競技を見る文化/見せる文化 の発展は、古代ローマ を無くして語れないでしょう。

ローマの時代〜ゲルマン人の大移動〜イスラムの進入〜十字軍の時代〜ルネサンス〜大航海時代〜絶対王政〜産業革命 と
テニスも、ヨーロッパ史と共に、その歴史を歩み、また世界中へと広がりました。

何千年も前から、彼らがテニスを作り上げてきた歴史の歩みと、それに対する考え方
テニスは、こうあるべきもの!! というプライドは、揺るがないし、変わらない!!
いや!! 変えてはいけないもの!!

みんなが選手として取り組んでいる日本のテニスは、どうでしょうか?

テニスとは、彼らにとって、歴史の舞台である!! その意味を、しっかり学んで頂けたと思います。

Written by Daisuke HIRAO

ローマのピッザリアにて…